第４６回全日本選手権競走（ＳＧ） 埼玉：戸田競艇場
（平成１１年１０月１１日第１２Ｒ　優勝ハイドロ　１８００ｍ）
　着　枠　選手　　　　出身　進入　展示タイム　タイム
　１　４　山室　展弘　岡山　３　　６．５３　　１分４６秒２
　２　５　岡本　慎治　山口　２　　６．５８　　１分４８秒１
　３　１　江口　晃生　群馬　１　　６．４９　　１分４８秒３
　４　３　濱野谷憲吾　東京　６　　６．５５
　５　６　倉谷　和信　大阪　４　　６．６２
　６　２　今垣光太郎　石川　５　　６．５４

連勝単式４−５　３３８０円（２２番人気）決め手＝まくり差し



優勝戦レース実況中継

西日が綺麗に、えんじ色に水面を染めはじめました。
数あるＳＧタイトルの中でも一際重いダービーの存在、まさにカリスマタイトル。
第４６回全日本選手権競走、いよいよ優勝戦です。

１号艇は昨日、当地のレコードタイム更新、
今、東日本で一番熱い男、群馬の江口晃生。
２号艇は今、最も脂がのりきった水上の狩人、石川、今垣光太郎
３号艇は連覇へ向けてパーフェクトな仕上がり、
艇界の若王子、東京の濱野谷憲吾。
４号艇は多彩な変化技、煙幕張った身のこなしに大仕事の予感、
岡山、山室展弘。
５号艇は消音型のスペシャリスト、近況のバイオリズム超抜、
長州の熱血漢、山口、岡本慎治。
６号艇はダービー初日の１レースに出るとビッグチャンスがやってきます、
長嶺の時もそうでした、浪花のド根性で撃破なるか、大阪、倉谷和信。
以上６名によって１２レースの優勝戦を行います。

１号艇の江口、イン戦。５号艇の岡本、２コースに座りました。
４号艇の山室、そして６号艇の倉谷、ウチを狙っております。
さあ、いよいよ２号艇の今垣、外へでて大丈夫でしょうか、３号艇、濱野谷。
単独ガマシなるんでしょうか。それぞれの思惑が交錯する中、
いよいよ第４６回のダービー王が決まります。１０秒切りました。

進入体系、インコースから１番、５番、４番、６番、２番、３番です。
スタートいたしました。

段々畑的なスタートになりました。
さて、誰が出ていくか１マークの攻防へと移ります。
バックストレッチへ抜け出します。
１番の江口、そのインコースから４番の山室が差してくる、
バックストレッチ抜け出しました！
スタートは全艇、正常なスタート。
アウト勢はほぼタッチスタートでありましたが、
みごとにスリットライン克服しています。

４番の山室が一歩リード。１番の江口が迫ってくる。
５番の岡本、岡本が突進仕掛け、ホームストレッチへ旋回。
４番の山室が先行、そして１番の江口が差してくる。
岡本も負けず劣らず追随する。さあどういう風な展開になるんでしょうか
２周目に入ります。山室がウチを絞める。
１番の江口が外へ出す。機をうかがうは５番の岡本慎治。

２周１マークからバックストレッチの攻防。
４番の山室がバックストレッチへ。そして１番の江口が差してくる。
ちょっと引き波におっつけ合いした、５番の岡本と接触。
４番の山室が一歩リード、二歩リード、三歩リードしてまいりまして、
残り１周半を切ります。
２艇身から３艇身リードは４番の山室。追走するのは１番の江口晃生。

江口が突進しかけるか２周２マークの攻防。
４番の山室がホームストレッチへ。
おおっーと、ふり込んだ１番の江口、万事休したか、５番の岡本と接触。
４番の山室、ＳＧ初優勝へいよいよ、いよいよ残り１周になりました。
５艇身から６艇身リード、４番の山室展弘。
追走する１番の江口晃生、５番の岡本と続きます。

最後のバックストレッチへ抜けていきます。
さぁ、４番の山室が踊っている。
初代の新鋭チャンピオン。花の５１期の中でも最初に目立ったのがこの人でした。
しかし、ここまで迷いもありました。挫折も経験しました。
でもイーグルの御大、黒明らの熱い支えでここまで戻ってまいりました。
もう迷いはありません。今、再び山室旋風が吹き荒れます。
ホームストレッチ、余裕を持って、西暦１０００年代最後のダービー王は、
４番の山室になりそうです。
２着はどうやら５１期の岡本か。
４番、山室、ゴールイン！