本紙:佐々木敏守(フリーライター)、予想:木屋楽太(競艇)、シスターHIROMI、ペキン山極 |
2001年 4月27日(金) 発行所:モーニングプロダクション 企画元:佐々木敏守オフィス Since 1997/02/04 |
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さあ今年もいよいよ春の天皇賞がやってきたね。『強い馬が勝 つ!』の典型的なレース。3200mの長丁場は見応え十分でワ クワクするよな。その今年の天皇賞は、あの現役最強馬のオペラ オーの取捨が勝負のカギを握ってる事ぐらいは競馬ファンでなく てもみんな知ってるやろ。本来ならば、単勝1倍台の鉄板本命の 2着争いが焦点となるレースで予想も楽勝やったはずやのに、前 走の大阪杯でまさかのあんな負け方をしてもうた。これで俺らに 色気が出て、ちょっとひねった印を打ってしまうわけや。そして 終わってみれば『やっぱオペラオーは強かったな』ちゅう事にな るような気もするな。まあでもオペラオーのお陰で今年の天皇賞 がおもしろくなってるのも事実やけどね。いずれにしてもとんでもない馬券が出ることは考えにくく、 上位人気5.6頭の組み合わせで決まるのは間違いないやろ。そしてその上位馬から俺はナリタトップ ロードを本命に推した。前走の阪神大章典では完全復活を印象付ける完璧なレコード勝ち。ようやくス ランプから脱出してきたんちゃうかな。過去のオペラオーとの対決では分が悪いが、今回に限ってはそ れは当てはまらんやろ。また気になる当日の天気は、少し雨が降るかも知れんけど幸い少量ですむみた い。そうなれば得意とする良での高速決着がこの馬に味方するで。鞍上渡辺も今回はかなり手応えを感 じており、キッチリと結果を出してまたあの笑顔を見せてくれ。おそらくこのレースのかける意気込み は他のどの騎手にも負けへんはずや。 対抗には一応、敬意を表してテイエムオペラオー。対抗以下の印を付けるぐらいならいっその事、 無印にした方がええやろうけど、やっぱ無印には出来んよ。俺の中では前走の負け方がずっと尾を引い ており、たしかにポン使いは得意ではないけど、あそこまで負けるとな〜。あの時勝ったトーホウドリ ームは別として、今回も出走している4歳馬2頭に差されたのが気になるよ。前走時からすれば、確か に今週の動きは良くなっているので、叩き一変してくれる可能性はあるけど未だ半信半疑やな。過去に も一度調子を崩してなかなか立ち直ることが出来なかったヒシアマゾン、ジャスティス、フクキタル等 の名馬がいるだけにオペラオーも例外ではないような気がする。昨年が良すぎただけにあれ以上の活躍 を期待するのは酷やで。まあしかし実力ナンバーワンは誰もが認めているので、強いオペラオーをもう 一度見て、王者の貫禄を示してほしいね。この馬が勝ったら予想がはずれてもみんな納得するよ。 3.4番手には俺が最も期待しているアドマイヤボスとエアシャカールの休み明けを一度叩かれた 4歳馬2頭。特にアドマイヤはほんと4歳の中では一番強いんとちゃうかな。この天皇賞が2000m やったら間違いなく対抗以上の評価をするところやけど、ちょっと距離が長すぎるかな。でも今の出来 なら3200mの距離でも大丈夫と思う。昨年の有馬記念でもデビュー5戦目であれだけの競馬をした 素質馬。鞍上後藤も気楽に乗れるし、配当的にも魅力十分。一発あるとすれば絶対この馬や。シャカー ルは今週の追い切りの動きがちょっと気になった。残り2ハロンで止まってもうたな。その点で評価を 下げた。ただ、実績は4歳馬の中でもダントツでさらに、前年の菊花賞はこのレースには強いというデ ータも後押しする。蛯名も前走でかなりの感触をつかんでおり怖い1頭にはなりそうやな。 あと昨年のG1、4連続2着のメイショウドトウとアンカツと京都に変わって一変するかもしれん マックロウを押さえに。ドトウに関してはほんとこの馬強いで。でも俺個人的には、地味な感じがする のであまり好きな馬ではないけどな。いつもそれだけで評価を落とすんやけど、終わってみれば2着に きとる。素直に予想しとけば良いんだけどね。また初距離が不安視されているみたいだが、2500m で強い競馬をしている馬なんだから3200mになっても絶対大丈夫や。距離の心配は必要なし。好勝 負は間違いないやろ。最後に遊びでおそらく大逃げの4コーナーまで楽しめるタガジョーノーブルに 注。(佐々木敏守=競馬評論家・フリーライター) 渡辺よ、この淀の舞台で過去の悔しさ晴らしたれ! |