本紙解説:佐々木敏守(フリーライター=大阪日日新聞ほか) 予想:木屋楽太(アイドルライター)、ペキン山極、hiromi、パクラーレン西口 |
2002年5月16日(木) 発行所:モーニングプロダクション 企画元:佐々木敏守オフィス Since 1996/10/27 |
|
---|
「何がくるか全くわからん?」これが今年の牝馬クラシック第 二弾『オークス』の見解や。先の桜花賞も難しかったが、それに 輪をかけて今週も超難解やな。大げさに言えば10回走れば10 回とも勝ち馬が違う、そんなメンバーやろ。各陣営も実力は横一 線という思いが強いはずで、それぞれが色気もってるんちゃうか な。となれば実績よりも出来の善し悪しが勝敗を分けるような気 がするし、あえて人気馬からの馬券は必要ないと思いまんな。そ こで俺は思い切って3走前から馬がガラッと変わってきたユウキ ャラットから夢を買う。500万クラスの好位での競馬ではパッ としなかった彼女だが、鞍上が池添に変わって先行策に戦法を変 えてから良積が出るようになった。500万クラスを2着馬にコンマ6秒、そして前走の忘れな草賞で はコンマ5秒の差をつけて逃げ切った。この地点で「これは本物!」と思わせるだけの走りやったよ。 このところ2000mの長い距離をずっと使い続けており、距離的な不安も少なく、また父はあのウィ ニングチケットとくれば左回りの府中も合いそうや。当日心配される馬場状態だが、追い切りの飛びを 見る限り道悪はこなせると思う。またその追い切りも抜群やったしね。展開的にも前に行く馬が少なく、 さほどハイペースにならないだろうし、マイペースで府中2400mを最短コースで走りきれる。とな れば直線何とか粘りきってくれる様な気がすんねんけどな。幸い4.5番人気に落ち着きそうやし配当 的にも楽しみや。池添のガッツポーズまたまた見たいよな。 対抗には良血馬シャイニンルビー。父サンデーに母はあの6勝馬シャイニンレーサーというデビュー 前からその素質は高く評価されていた。桜花賞直行組ではやはりこの馬が一番かな?前走は勝ちに行っ た分だけゴール前2着馬に交わされたが、実力は証明した。何よりも22キロ馬体重が減った上での好 走に評価したいね。輸送が苦手なのかな?。心配された折り合い面でも前走ではキッチリ折り合ってい たし、今回は輸送のない走り慣れた府中のコース。上積みはかなり期待できるね。そうなれば距離も何 とか持つんちゃうかな。安定感ではこっちが上ちゃうかな。 3番手にはGⅠになると勝てない後藤鞍上のマイネミモーゼ。この馬も結構しぶとそうやな。前走フ ローラSでキッチリと権利を取りここへ駒を進めてきた。道悪も対応できそうで、当日の馬場状態も不 問や。今週の追い切りの動きもよく、好走出来そうやね。ただ問題は鞍上後藤や。GⅢ、GⅡでは思い 切った騎乗で勝ちきれるのだが、GⅠになるとパッとしない。結構有力馬にも乗ってるんやけどね。あ あ見えても結構ビビリかもしれんね。まあ、その辺りが克服できれば上位争いしてくるやろ。 あと、桜花賞2着の実績馬ブルーリッジリバー、今週の動きが抜群によかったチャペルコンサート、 1走毎に走ってくるサクセスビューティーあたりが連の穴候補やろ。今回人気しそうなオースミコスモ はデータ的に厳しくまた、この辺りで疲れが出てきそうであえて注止まりとしとくよ。 (佐々木敏守=競馬フリーライター) 池添の牝馬クラシック連続制覇も夢じゃない! |